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テクテク。

常に前進とはいかないけれど。since Dec 12 2006

2024'05.15.Wed 14:13
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2007'04.11.Wed 09:35

「ぼくの手はきみのために」   市川拓司     角川書店


約1年半ぶり(?)に新刊ですね。
でも、けっこう文庫化がされているからか、そんなに新作を待った気はしない。

東海道線の熱海―東京間を普通電車に揺られながら、一気に読み進めました。
表題作を含めて3つの作品があって、ひとつの作品を読み終えるたびに、深呼吸。
大きく息を吐くために、大きく息を吸います。息は吸わなければ吐けません。
呼吸に順番なんてないのにね。

 




“ぼくの手はきみのために”

生まれた瞬間から一緒にいる2人。
幼いころは聡美の存在がひろを支え、発作をきっかけにひろが聡美にとって、
命を与える大切な存在になっていく。本の帯に書かれた

「きみとぼくは、この星でただひとつだけの組み合わせなのだから―――」

この言葉を発することができるのはこの世で一体何人いるのだろう?
たとえ一生言われることはなくても、この言葉はすごく好き。

あと、印象に残っている言葉は、「ぼくが鍵で、そして聡美が錠。」
ことんと何かがはまったような気がした。



“透明な軌道”

極端な亀派、手先は器用だけれど、人としては不器用な人。
私は読んでいて面白かったし、すごく惹かれた。

ミニチュアの想像が本物の街と市川拓司氏本人の作品の画像にリンクして、
少し嬉しくて興奮してしまった。真帆と充生のやり取りが面白い。

時間がどんだけ大事なものなのかを知らせてくれた気がする。



“黄昏の谷”

不幸のなかにだって幸せはある
そんなことを思いながら、読み進めました。
傍から見れば寄せ集め家族。でも、今問題を抱えている家族に比べたら、はるかに、
この家族の方が家族らしいと思う。
でも、これでもかっていうくらいに不運が続くのは見ていてすごく辛かった。
おそらく、顔の表情に出ていたと思う。

一番幸せだったときのなかにずっといたいと思うのはいけないこと?
当然、それは認められないだろう。でも、そう思うのもわかるなぁ。

 

 



私の感想文はすごく短くて拙いと思う。だって、苦手だもの。
本当は全てを書きつくしたいとも思うのだけれど、言葉になってくれない、不器用な気持ち。
深呼吸するときに飲み込んでしまったのかも。(言い訳。)

 

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食物:白米。蕎麦。魚。

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